2024.01.23 | HOW TO

メガネが曲がった!壊れたメガネは自分で修理できる?緊急時の対応も紹介

普段からメガネをかけている人であれば、大切に扱っていても落としたり踏んづけたりぶつけたりなどの不注意で曲げてしまった経験をもつ人も少なくないでしょう。幸いそのような経験がまだなくても、今後メガネが何らかのトラブルで曲がってしまう可能性は十分にあります。ここでは、メガネが曲がってしまったときの対処法や、その際の注意点について解説します。もしものときの参考にしてください。

メガネのパーツと曲がりやすい場所を知っておこう!

メガネは複数の部品が組み合わされて作られています。衝撃を与えた際の曲がりやすさや破損のしやすさもそれぞれです。まずは、踏んだりなど強い圧力がかかったときに曲がってしまいやすいパーツを把握しておきましょう。メガネを折りたたむ役割をもっている「丁番(蝶番やヒンジとも呼ばれる)」は比較的折れやすいパーツの一つです。ネジが付いているタイプであれば緩んでしまうこともあります。丁番から耳にあてる部分(モダンまたは先セル)までのもっとも長いパーツである「テンプル」も曲がりやすい箇所です。レンズを囲むように付けられている枠は「リム」と呼ばれており、曲がるとレンズが外れることもあります。リム同士をつなぐ「ブリッジ」や鼻にあたる部分である「鼻あて(パッド)」も、衝撃の加わり方次第では破損したり曲がったりすることもあります。

素材によって修理が可能かどうかが異なる!

メガネは箇所や部品だけではなく、素材によっても修理できるかどうかが異なります。修理しやすい素材としづらい素材について確認していきましょう。

メタルフレームなどの金属素材は修理が可能

メタルフレームとは、チタンやアルミニウム、ステンレスに代表される金属製のフレームのことです。形状記憶合金もメタルフレームに含まれます。これらメタルフレームは、歪みに関しては修理しやすいですが、金属の素材によっては修理が難しいケースもあります。

また、ある程度修理ができ、使用には問題のない状態にすることができたとしても、必ずしも元通りになるとは限りません。メガネによく使用されている他の素材と比べると修理がしやすいという程度に認識しておくとよいでしょう。

プラスチックフレームは修理が難しい

非常に軽く扱いやすい素材としてプラスチックが使用されているメガネも少なくありません。プラスチックが素材として使われているものは、プラスチックフレームもしくはセルフレームと呼ばれます。かつてはセルロイドを素材としたメガネが多く作られていたため、現在でもプラスチック素材のものはセルフレームと呼ばれることがあるのです。

現在ではウルテムやポリアミドなどの樹脂、あるいはアセテートなどが使われたメガネも増えてきており、プラスチックフレームの幅も広がっているといえるでしょう。これらプラスチックフレームのメガネが折れたり曲がったりしてしまった場合、その修理は難しいのが現状です。

メガネの修理は微調整が必要!自分で修理するのは難しい

メガネそのものの作りは、さほど複雑なものではないようにみえるでしょう。しかし、実際には非常に細かなパーツが組み合わされてできており、とても精密な作りをしています。壊れる箇所や曲がり方などにもよりますが、多くのケースでは自分で修理することは難しいのです。違和感なく使い続けられる状態とするためには、メガネの修理に関する専門的な技術や経験が欠かせません。プロであっても専用の道具を使うため、個人が自宅で用意できる道具などで修理することは現実的ではないのです。

そもそもメガネは一人ひとりの顔に合わせてフィッティングしています。購入時には多くの人が、デザインだけではなく、着けて違和感がないものを選んでいるのではないでしょうか。曲がったり壊れたりしてしまったメガネは、非常に繊細な作業により微調整をしながら修理していかなければ、再び同じようなフィット感を得ることはできないでしょう。合わないメガネを使用していると、眼精疲労や肩こり、頭痛などの原因となることもあります。勉強や仕事など日常生活に支障をきたすことにもつながるため、自身での修理は避けることをおすすめします。

どうしても曲がったメガネを緊急で修理したいときは?

すぐにメガネが必要であり、替えのメガネも用意できないような緊急時は、どのように対処すればよいのでしょうか。ここでは、メガネのパーツの中でもあまり強度が強くなく曲がってしまうことの多いテンプル(メガネのつる)部分を修理する方法を紹介します。用意するものはお湯だけなので難しくはありません。しかし、注意点もあるので手順などを理解した上で試すようにしてください。

38〜40℃のぬるま湯に1分程度つけてメガネを温める

まず、38〜40℃のぬるま湯を用意します。そのお湯にテンプル部分のみをつけましょう。注意点はテンプル以外の部分、特にレンズをお湯につけないことです。レンズをお湯につけるとレンズクラック(ひび割れ)が起こったり、コーティングが剥げたりしてしまうことがあります。修理するための行動が逆にメガネを傷つけて使えなくしてしまう可能性があるので注意が必要です。1分程度ぬるま湯につけることで、テンプル部分が徐々に柔らかくなるのを感じることができます。

力加減に気をつけて優しく反対方向に曲げる

柔らかくなった感触を得たら、ゆっくりと曲げながら元の形状に戻していきます。柔らかくなっているとはいっても、それなりの強度は保ったままです。急に力を加えれば破損してしまうこともあるため、力加減には十分に注意しながら曲げていきましょう。焦らずに元の状態に戻していくのがポイントです。他の部分が折れてしまわないよう、指でしっかりと掴みながら曲がっている部分だけを元に戻すようにしてください。この、ぬるま湯につけてテンプル部分を元に戻す方法は、プラスチックフレームのメガネには向きません。メタルフレームよりも折れやすいためです。メタルフレームが曲がってしまった際に試してみましょう。

無理に修理しようとするとさらに破損するリスクも

説明したように、メガネの修理には専用の道具とともに高度な技術と豊富な経験が不可欠です。そのような技術と経験のない人が無理に修理しようとすると、大切なメガネをさらに曲げたり破損させたりしてしまうリスクが出てきます。そもそも曲がってしまった部分は強度が落ちています。長く使用しているメガネであれば経年劣化している可能性も高いでしょう。力加減を間違えれば曲がったところや劣化している部分が折れてしまい、修復不可能な状態にもなりかねません。

自分ではもはや手に負えない状態になってから専門店へともっていき修理を依頼しても、プロでも対処できない可能性が出てきてしまいます。やはり、曲がってしまったメガネを自己流で修理することはおすすめしません。また、折れそうになっている箇所に瞬間接着剤などを使うことも避けてください。その後専門店に修理に出したとしても、接着剤などの応急処置が原因で綺麗に直せないこともあります。自己流での修理はメガネの寿命を縮めてしまうため、できる限り避けるようにしましょう。

曲がったメガネの修理代はどのくらいかかる?

曲がってしまったメガネの修理代がどの程度かかるのかは店舗によって異なります。曲がり方が軽度でその場で調整できるようであれば、無料で行ってくれるお店もあります。他店で購入したメガネでも無料で調整してくれる店舗もあるため、まずはお近くの専門店に相談してみましょう。部品の交換が必要な場合や店舗での修理が難しいほど状態がひどい場合は費用がかかってきます。安ければ1,000円程度、必要な部品や状態によっては4,000円弱から6,000円程度かかるケースもあるでしょう。事前に修理にかかる日数や料金を確認してから依頼することをおすすめします。

メガネが曲がってしまったときは専門店に相談しよう!

曲がった箇所や程度によっては、ぬるま湯につけてゆっくりと曲げるなど自分で修理することも可能です。しかし、扱いに慣れていなかったり無理して直そうとすると破損してしまうなど、かえって状態を悪化させてしまうリスクもあります。よほどの緊急時ではない限りは、専門店に相談しましょう。大切なメガネであれば、なおさらプロに修理してもらうことをおすすめします。結果的に修理費用も安く抑えることができます。

記事一覧に戻る
TOP

TOP