2023.12.27 | HOW TO
釣りに欠かせない偏光サングラスとは?選び方のポイントも紹介

釣りをしていると、「水面の反射で魚が見えづらい」「長時間の使用で目が疲れる」と感じることも少なくありません。こうした悩みを解決してくれるのが偏光サングラスです。しかし、普通のサングラスとの違いや選び方が分からず、購入に踏み切れない人も多いのではないでしょうか。この記事では、偏光サングラスの特徴や選び方、メンテナンスのコツなどを詳しく解説します。
偏光サングラスとは
偏光サングラスとは、反射光をカットする特殊な「偏光フィルター」を採用しているサングラスをいいます。偏光フィルターは2枚のレンズに挟まれている構造により、乱反射する光を抑え、一方向からの光のみを透過させる仕組みです。
[UV]
そもそも光には、縦方向と横方向の波が混ざっています。このうち、横方向の波が光の乱反射を生み、目に届くことがでギラつきやまぶしさを感じる原因になっています。偏光サングラスに採用されている偏光フィルターは、この横方向の波をカットすることが可能です。この働きによって光のギラつきやまぶしさが抑えられ、クリアな視界を保つことができます。
普通のサングラスとの違い
中には「偏光サングラスと普通のサングラスはどう違うのだろうか」と疑問を持つ人もいるでしょう。日差しが強い時などに用いられる通常のサングラスには、反射光を遮るための機能が備わっていません。そのため、サングラスをかけていても地面からの照り返しがまぶしく感じられたり、ギラつきによって見えにくくなったりすることがあります。まぶしさはサングラスのレンズの色を濃くすれば、ある程度軽減することができます。しかし、レンズの色を濃くするとそれだけ視界が暗くなり、見えにくい状態になってしまうことが難点です。こうした問題を解消するために開発されたのが「偏光サングラス」です。


釣りに偏光サングラスが必要な理由
偏光サングラスは釣りの時に身につけたいアイテムとして知られています。なぜ釣りには偏光サングラスが必要なのか、その理由や使用するメリットについて紹介します。
水面の乱反射を抑えて水面や水中が見えやすくなる
釣りに偏光サングラスが適している大きな理由として、水面や水中が見えやすくなることが挙げられます。釣りをする上では、地形の変化を見逃さないことが重要だといわれています。しかし、水面は太陽光がギラギラと乱反射しており、直視すると地形や魚の位置など、水中の様子がなかなか把握できません。偏光機能の備わっていない一般的なサングラスでは、たとえまぶしさは軽減できても、水中が観察しやすくなるわけではありません。
偏光サングラスであれば、光の乱反射を抑えてクリアな視界を確保できます。それにより、魚の位置が分かりやすくなり、ルアーや仕掛けのポイントを定めやすくなるのです。また、水面の浮きもよく見えるため、アタリの確認もしやすくなります。釣果アップにつなげられるなど、偏光サングラスは釣りを強力にサポートしてくれるレンズです。
紫外線カット
偏光サングラスによって、紫外線カット効果を得られることも利用をおすすめする理由の一つです。釣りは長丁場になることも多く、日中の場合は長時間紫外線にさらされることになります。長時間紫外線を浴びることによって、目の疲れや充血などが起きるおそれがあるため注意が必要です。また、紫外線は角膜を傷つける原因にもつながるとされており、きちんと対策を講じて釣りを楽しむことが重要といえます。
偏光サングラスの多くは紫外線カット機能が採用されており、気になる紫外線から目を守ることができます。目の健康を守るためにも、肌に日焼け止めクリームを塗るのと同じ感覚で、偏光サングラスを使用することがおすすめです。
目のケガを防ぐ
釣りでは根がかりを外す際やキャストミスなどの要因によって、ルアーやおもりが顔に飛んでくることがあり、裸眼だと大けがにつながるおそれがあります。また、渓流釣りでは茂みをかきわけて進む際に、顔を木の枝にぶつけてしまうこともあるでしょう。偏光サングラスをかけておけば、しっかりと目をカバーできるのです。それに、偏光サングラスは予期せぬ飛来物から目を守ってくれる役割もあります。万が一のケガに備えるという観点からも、偏光サングラスは大いに役立つアイテムです。
偏光サングラスを使う際の注意点
水面の乱反射や紫外線をカットできる偏光サングラスですが、使用時の注意点もいくつかあります。まず、偏光サングラスは、見る角度によってはカーナビやスマホなどの液晶画面が見えにくくなることがあります。また、レンズ内に挟まれた偏光フィルターは水気に弱いため、濡れた場合にはすぐに拭き取ることが大切です。さらに、光をカットする機能が備わっており、夜間やトンネル内で視界が暗く感じることがあります。そのため、こうしたシーンでは使用を控えたり、違うサングラスに切り替えたりするのが適切です。
釣り用に最適なサングラスの選び方
釣り用サングラスにはさまざまな種類があるので、どれを選べば良いのかと悩んでしまうものです。そこで、ここでは釣り用サングラスの基本的な選び方として、チェックしておきたいポイントを4つ紹介します。
可視光線透過率をチェックする
可視光線透過率とは、どれくらい自然の光を通すかを数値で表したものです。具体的に、数値が0%に近いほど視界が暗くなり、光をカットする効果が高いことになります。反対に、数値が100%に近いほど裸眼に近く、光を通しやすくなるのです。一般的には、晴れだと10~20%、曇りだと20~30%、雨天だと30~40%が目安だとされています。釣りにおすすめの偏光サングラスの可視光線透過率は30%前後です。30%前後であれば視界が極端に悪くなる心配もなく、オールマイティに活用できます。
偏光度の高いものを選ぶ
偏光度とは、レンズが乱反射した光をカットする数値を示すものです。数値が高いほど照り返しなどの雑光をカットできます。この偏光度が90%以上のものが、一般的に偏光サングラスと呼ばれるものです。まぶしさを抑えるためには、なるべく数値の高いものを選ぶと良いでしょう。なお、偏光度はレンズカラーの濃淡によっても性能が変わってきます。基本として、レンズカラーが濃いほど偏光度が高く、レンズカラーが薄いほど偏光度が低くなると覚えておきましょう。
用途に合ったレンズカラーを選ぶ
偏光レンズにはさまざまな色があり、特徴も異なります。それぞれ天候や状況に応じて適したカラーがあるため、用途に合わせて選ぶことがポイントです。まず、グレー系のレンズは平均的に光をカットできることが特徴です。色調の変化が少なく、自然な色合いで景色や対象物を見ることができます。違和感が少ないため長時間かけていても目が疲れにくく、初心者にもおすすめです。日差しがあり、光を遮りたい時に向いています。
オレンジ・ブラウン系のレンズは全体が赤みがかってみえるため、水中の様子を把握しやすくなることが特徴です。水中がクリアに見えるため、釣り用のサングラスとして汎用性が高くおすすめです。天候に左右されにくく、晴れの日から雨天の日まで幅広く活用できます。イエロー・グリーン系は光を通す量が多く、視界を明るく保ちやすいことが特徴です。その性質上、曇天・雨天・マズメ時など、太陽光が弱い時の使用に向いています。対象物のコントラストをはっきりと捉え、立体的に見せてくれます。いくつか偏光サングラスを所持しており、天候によって使い分けしたい人におすすめです。
顔立ちにフィットするが確認する
釣り用サングラスを選ぶ時に、重要なポイントとなるのがフィット感です。釣りは長時間に及ぶことも多いからこそ、サングラスはかけ心地が良いものを選ぶ必要があります。サングラスをかけた時に耳やこめかみに痛みを感じないか、チェックしておくと良いでしょう。また、フィット感が悪いサングラスを選ぶと、落として壊れてしまうおそれもあります。かけた時に首を上下左右に振ってみて、大きく揺れないサングラスを選ぶことが大切です。可能であれば店舗で実際にさまざまなサングラスを試着し、着用感を確かめてみることをおすすめします。
OWNDAYSならお好みのフレームと偏光レンズを組合せ可能
釣り用サングラスを探すなら、フレームのラインナップが豊富なOWNDAYSがおすすめです。OWNDAYSでは、好みに合わせてフレームと偏光レンズを自由に組み合わせることができます。約1,500種からお好みのフレームを選び、フレーム表示価格に12,000円(税込)プラスすると、自分だけのオリジナルの1本を作成できます。釣り場で快適に使用するだけでなく、スタイリッシュさも取り入れたい人に最適です。
OWNDAYSでおすすめのクリップオンサングラス
釣り用サングラスとして、クリップオンサングラスを選ぶのも一つの方法です。「OWNDAYS SNAP」は、マグネット式になっており、ワンタッチでメガネとサングラスを切り替えできます。2WAY仕様でリーズナブルな上、度付きメガネと併用できるのも魅力です。以下では、OWNDAYSでおすすめのクリップオンサングラスを紹介します。
定番のウェリントン型

OWNDAYS | SUN SNP2018N-4S ¥13,000税込
「OWNDAYS|SUN SNP2018N-4S」は、トレンド感あふれるフロントのクリアカラーと、カシメ飾り風のマグネットを採用したクリップオンサングラスです。細部にまでこだわったデザインは、正面から見たときも自然な印象に仕上がっています。着脱わずか1秒で完了するマグネットと偏光機能を搭載したアイテムは、釣りにぴったりです。色はダークグレー・クリアグレージュ・クリアグレーの3種類があります。
丸みを帯びたボストン型

OWNDAYS | SUN SNP2021N-5S ¥13,000税込
「OWNDAYS|SUN SNP2021N-5S」は人気のコンビフレームに、2Point風のSNAPレンズが組み合わさっているのが特徴です。樹脂とステンレスの異なる素材が融合し、上品で落ち着いた雰囲気を醸し出しています。また、流行りのポリゴン型は顔なじみがよく、おしゃれな雰囲気もプラスできます。カラーはブラック・ブラウン・クリアピンクの3色展開です。釣りやドライブなどはもちろん、日常使いにも活躍するアイテムです。
偏光サングラスのメンテナンス・使い方のコツ
偏光サングラスを長く快適に使うためには、日ごろのお手入れや正しい取扱いが欠かせません。丁寧な手入れを心がけることで、サングラスの性能を維持し、快適な見え方を確保しながら長く愛用できる可能性があります。ここからは、偏光サングラスのメンテナンスと使い方のコツを紹介します。
使用後はすぐに汚れを拭き取る
偏光サングラスを使用した後は、できるだけ早くレンズの汚れを拭き取るようにしましょう。釣り場では、釣り針やルアーが跳ね返ったり、潮風や砂などが吹き付けたりしてレンズが汚れやすくなります。放置すると、塩分や汚れがこびりついてきずの原因になったり、偏光フィルムがはがれたりする原因となります。そのため、使用後は水で洗い流し、柔らかい布や専用のメガネ拭きできれいに拭き取るのがおすすめです。
涼しい場所で保管する
偏光サングラスは、保管場所にも注意が必要です。偏光レンズに使われているフィルムは、熱に弱い性質を持っており、60度を超えるような高温になると、膨張や変形、ひび割れなどが起こる場合があります。また、偏光フィルムが剥がれてしまう原因にもなりかねません。そのため、車内や窓際など、直射日光が当たって高温になる場所に放置するのは避けましょう。使用しないときは、メガネケースに入れ、風通しの良い涼しい場所に保管することが大切です。
落下・紛失防止にストラップの使用がおすすめ
釣り場での偏光サングラスの落下や紛失を避けるためには、メガネ用ストラップの使用がおすすめです。ストラップを装着しておけば、ふとした時の落下を防げます。また、サングラスが水中などに落ちて紛失するリスクも回避しやすくなります。ストラップにはさまざまな素材やデザインがあり、機能面やファッション性にこだわって選ぶことが可能です。釣りに集中するための備えとして、サングラスにつけるストラップを用意しておくと安心です。
偏光サングラスはフィッシングを楽しむための必須アイテム
水面の乱反射を抑えて水中の様子が見えやすくなる偏光サングラスは、釣りに欠かせないアイテムです。紫外線から目を守りながら、思わぬケガのリスクも軽減してくれるのも魅力です。偏光サングラスを選ぶ際には、可視光線透過率や偏光度などの性能面をしっかり確認することが大切です。OWNDAYSでは、好みのフレームと偏光レンズを組み合わせられる他、メガネに装着できるクリップオンサングラスも取り扱っています。専門スタッフがぴったりの釣り用サングラスを探すお手伝いをいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。