2022.11.07 | HOW TO
調光レンズとは?特徴から使い勝手や選び方までを解説!
メガネをかけている人がサングラスを買った場合、かけ替えながら使うことになるため、面倒だと感じる場合もあるでしょう。調光レンズのメガネなら、わざわざ2本を使い分ける手間をなくすことができます。なぜなら、紫外線の量や太陽光のまぶしさによって、レンズカラーの濃淡が変化するからです。本記事では、調光レンズの特徴や使い勝手を紹介し、選び方なども詳しく解説します。
調光レンズとは
調光レンズは一般的なレンズとさまざま面で異なっています。ここでは具体的な特徴や仕組みについて紹介するので、どのようなものかを把握しておきましょう。
特徴
調光レンズの特徴は、紫外線の量や太陽光のまぶしさによって、レンズカラーの濃淡が変わることです。紫外線の量が多いほど濃くなるため、屋外に出ている間はサングラスとして使用できます。室内のように紫外線が少ない環境だとクリアレンズになるので、一般的なメガネと同様に明るい視界の確保が可能です。また、温度の影響を受けることも覚えておきましょう。紫外線の量が同じぐらい多くても、温度が低い環境のほうが濃度は高いです。たとえば、真夏のビーチなどよりも、冬のスキー場などでかけたほうが濃くなります。なお、調光レンズがクリアな状態でも、UVカット率が高いものなら紫外線をカットしてくれます。
仕組み
使用されている材料がガラスやプラスチックなのは、調光レンズも一般的なレンズと変わりません。ただし、ハロゲン元素などの感光物質を材料に練りこんでいる点や、それで表面をコーティングしている点が大きく異なります。いろいろな調光レンズがありますが、現状ではプラスチック製のレンズに対し、感光物質入りのコーティングを施しているものが一般的です。
コーティングによってレンズ上に調光層が形成され、そこに光が当たって反応することで濃度が変わります。調光層はレンズを覆うように均等に構成されるため、濃淡に極端な偏りが出ることはありません。紫外線の量に応じて、きれいな発色がレンズの全面で生じます。
偏光レンズとの違い
調光レンズと混同されやすいものとして偏光レンズが挙げられます。偏光レンズはサングラスによく用いられ、光の乱反射をカットできることが特徴です。
目に直接届く光だけでなく、地面や水面からの照り返しも減らせるため、視界のまぶしさを大きく抑えられます。一方、調光レンズには乱反射をカットする機能はありません。その違いを生み出しているのは、コーティングやフィルムに使われているヨウ素です。ヨウ素にはさまざまなタイプの光を吸収する性質があり、直射光と反射光の両方を抑制できます。ですから、光が多角的に届く場面で特に役立ち、日差しが強いシーズンにうってつけです。スポーツや釣りなどのアウトドアでよく着用されています。
調光レンズの使用が向いている人
調光レンズはいろいろな人に適しています。たとえば、すでにメガネを所持しており、サングラスを使用したいと思っている人もそうです。屋内ではクリアな状態ですが、屋外では紫外線を受けて色付きのレンズになるため、メガネとサングラスの両方の役割を果たせます。2本持っていく必要がなく、かけ替える手間もかかりません。また、一般的なサングラスはレンズの濃度が常に一定です。ですから、屋外に長くいる場合や天気が変わりやすい場合など、日照が一定でない状況だと1本では不便なケースもあります。調光レンズなら、紫外線の量や明るさによって濃淡が変化するので、そのような状況でも快適に過ごしやすいです。
こういったメリットがあるため、サイクリングや通勤で自転車に長く乗る人などに向いています。アウトドアレジャーを趣味にしている人も、荷物を減らせる点を魅力的に感じるでしょう。ジョギングやゴルフといったスポーツをする人にも重宝されています。犬の散歩や洗濯物干しなどで、屋内外の出入りが日常的に多い人にもおすすめです。
調光レンズの選び方
調光レンズといっても種類や仕様はさまざまです。ここからは、2つの観点で選択のポイントについて説明します。
車を運転するときに向く調光レンズ
夏場などに車を利用する際、まぶしくて運転しにくいと感じることもあるでしょう。その対策として調光レンズのメガネを買うのであれば、慎重に選択する必要があります。なぜなら、車のフロントガラスには紫外線をカットするコーティングが施されているからです。その機能が強いと調光レンズに届く紫外線の量が著しく減り、色の濃淡があまり変化しません。
つまり、クリアに近い状態がキープされ、サングラスの役割を果たせないということです。そこでポイントになるのが、可視光線に反応して濃淡が変わるタイプを選ぶことです。そのような調光レンズもあり、車内でも程よく色が濃くなるため、まぶしさが抑えられて運転しやすくなります。
色別で楽しめる調光レンズ
調光レンズには多様なカラーがあり、それぞれ性質が異なります。たとえば、グレー系は濃淡の変化で明るさをカットできますが、色の印象は変わりません。そのため、日常生活やドライブなどでシンプルに使いたい場合に適しています。一方、ブラウン系はまぶしさを抑えるだけでなく、視界のコントラストを強調する作用があります。したがって、雨や曇りの日でもよく見えますし、ゴルフのようなアウトドアスポーツもプレイしやすいです。それとは逆に、パープル系やブルー系は暖色系の光を減らしてコントラストを抑えます。落ち着いた視界を得られるので、リラックスしたい場合や普段使いにおすすめです。
シンプル
グレー系
コントラスト強調
ブラウン系
リラックス
パープル系
ブルー系
調光レンズの注意点
ここから紹介するのは調光レンズに関する注意点です。購入する前にチェックしておきましょう。
レンズの色の変化についての注意点
紫外線の量が少ないと、レンズカラーの濃淡はほとんど変わりません。したがって、そのような状況だと、まぶしく感じることが多いでしょう。車のフロントガラスに紫外線カット機能があれば、運転しづらいと思う可能性があります。帽子や傘で紫外線を遮った場合も同様で、屋外にいてもレンズはクリアに近い状態です。
また、温度が高い環境では低い環境ほど濃くならないため、真夏にまぶしさを十分に防ぎたいのであれば、サングラスを別に用意するのが得策です。なお、レンズカラーが薄くなるスピードは、濃くなるときほど速くありません。
調光レンズは永遠に効果が続くわけではない
調光レンズの機能には寿命があります。長年の使用が感光物質を劣化させ、レンズカラーが変化しなくなるのです。劣化は紫外線を受ける時間が長いほど進みやすく、一般的には3~4年ほどで機能が失われます。屋外に出てもレンズカラーが変わらないようであれば買い替え時です。そう言われると、買い替えのサイクルが早いように感じる人もいるでしょう。しかし、どのようなプラスチックレンズでも寿命は3~5年程なので、他のレンズよりも買い替えの頻度が特に高いわけではありません。
OWNDAYSの調光レンズラインアップを紹介
OWNDAYSが提供している調光レンズのラインアップは2種類です。
調光レンズ
+ ¥6,000 税込
可視光調光レンズ
+ ¥9,000 税込
1つ目は標準的な「調光レンズ」で、紫外線と日差しに応じて色の濃淡が変化します。落ち着いた雰囲気のブラウンやグリーンは定番ですし、視界のコントラストを下げるパープルやブルーも人気があります。どれも紫外線に反応して濃淡が変わり、ブルーライトカット機能も備えています。2つ目は「可視光調光レンズ」で、可視光線にも反応することが特徴です。車のフロントガラス越しの日光でもレンズカラーが濃くなります。また、屋外で使用している間は、従来のシリーズより濃度が高いです。ブルーライトカット機能も搭載しているため、屋内のデスクワークなどにも向いています。
室内ではメガネ、
屋外ではサングラスに変化する
2WAYレンズ
メガネとサングラスの機能を1本に兼ね備えた調光レンズ
使用レンズ:調光レンズ キャメル
調光レンズの魅力は、紫外線の量や太陽光のまぶしさによって、レンズカラーの濃淡が変わることです。1本でメガネとサングラスの両役をこなせるため、かけ替えが不要で、アウトドアや旅行などの際に荷物を減らせます。また、OWNDAYSでは、メガネやサングラスを買う際に使えるギフトチケットを販売しています。大切な人に調光レンズの使用などを勧める場合、プレゼントとして贈ってみてはいかがでしょうか。