OWNDAYS MEETS vol. 26 稲川貴大民間ロケット開発会社 インターステラテクノロジズ株式会社 社長

OWNDAYS MEETS 26回目のゲストは、国内で民間事業としてロケット開発を手掛ける稲川社長。ロケット事業開拓にかける思いやそれに携わることになった今までの道程、これからについてお話を伺いました。

稲川貴大プロフィール写真

稲川貴大Takahiro Inagaw

民間ロケット開発会社 インターステラテクノロジズ株式会社 社長

1987年生まれ。
東京工業大学で機械物理工学を専攻し、2013年に大学院を卒業。
卒業後、北海道広尾郡大樹町に拠点を置く、ロケット開発を専門に行うインターステラテクノロジズ株式会社へと入社。
2016年に親会社のSNS株式会社を吸収合併し、現インターステラテクノロジズ株式会社の体制へと移行したタイミングで代表取締役へと就任。
以降民間企業としてロケット開発事業に注力し、2019年5月『宇宙品質にシフト MOMO3号機』にて国内初となる民間ロケットでの宇宙到達を達成する。

稲川さんとロケット事業との出会いを教えてください。

機械系の大学に通ってて、飛ぶ物にすごい興味があったんですね。最初はずっと飛行機に、その後ロケットというものに興味を持ち始めました。
自分でサークル立ち上げてロケット作って飛ばすぐらいはロケットというのにハマってましたね。

修士論文も書き終わって、大手企業からも内定をもらっていた卒業間際、最後の一か月くらいは全部好きだったロケット開発に費やそうと思って、当時「なつのロケット団」と名乗っていたインターステラテクノロジズ株式会社の前身となる所にお手伝いに行ったんです。

就職直前に小さいですけど打ち上げ実験があって、それにはかなりの部分で担当ですと言えるぐらい携わらせてもらいました。
結局その実験は失敗してしまって、すぐその場で「人数増やして開発体制を整えなきゃな」という話になったんですね。
僕は内定先に就職するつもりだったので「他の会社に就職予定なんですけどね」なんて言ってたら、堀江貴文さんから「ロケット作りたくないのか? なんで他のところに就職するんだ、一緒にやろう」と言われて、確かにロケット作りたいなと。

小型のロケットいうのは確実に時代の流れが来るなと思っていたので「こんないい機会ないな」ということで、本当に入社直前に内定先に辞退を申し出て、立ち上がったばっかりのインターステラテクノロジズに入社したという経緯ですね。

インターステラテクノロジズが目指すロケット事業とはどのようなものでしょうか?

宇宙開発って聞いたときにやっぱり「遠く」感じると思うんですよ。
宇宙を使うっていうコストが高すぎるからそう思ってしまうんです。

これが凄く安くなると全然世界が変わってくると思ってます。コストが下がればいろんな人が使えるようになるし、いろんな事業が起こってくる。ロケットは宇宙空間への輸送手段であって、インフラなんです。

宇宙への敷居を下げて、誰でも宇宙にアクセスできる世の中を作りたい。
それがうちの事業だと思って、そういう社会にするためにロケットを作っています。

優しく荷物を運んでほしいとか、狙い通りに思った日にちに届けて欲しいとか、配送料安くしてほしいとか、国が主導する宇宙開発だとなかなかそういうところに至っていないと。
そういう「産業」として当たり前のことをきちんとやりましょうというのがインターステラテクノロジズが目指すロケット事業ですね。

ロケット「MOMO」の名前の由来はどこから来ていますか?

ロケットというと「武器にも使えるんじゃないか」と言われることもありますが、我々は軍事用途ではなく、きちんとサイエンスや産業に使われるようなロケットにしたいと思っています。
そう考えたときに、とにかく軍事用途に結びつかない可愛い名前にしようと。

もう一つ、高度100kmから上のことを宇宙という風に定義がされていて、百って漢字で書くと「百 (もも) 」とも読めますよね。
「高度100kmを超えて宇宙空間に到達するぞ」という意味も込めて「MOMO」と名付けています。

また現在人工衛星を搭載するロケット「ZERO」も開発中です。
MOMOの場合、宇宙空間に到達してすぐ地球に戻ってくるようなものですが、ZEROの場合は人工衛星となって地球をぐるぐる回ります。

ZEROのネーミングも、数字の「0」のイメージで地球の周りをぐるぐる回る円の動きから「ZERO」と名付けています。

ロケット打ち上げで一番難しいところとはどんな部分ですか?

宇宙空間に行くためにはとんでもない高出力なエンジンも必要だし、軽量化のために一個一個の部品を1g単位で削っていく作業も必要で、ロケット打ち上げを行うのはかなり大変です。
エンジンの効率を少し上げるだけでも、とんでもない回数の試験が必要になります。

エンジン、機体、電子部品、地域団体との交渉、費用の工面など、大変な調整をいろんな方面で行って、うまく行かせるためにインテグレーション (統合) していく作業が一番難しいところですね。

そのぶん、全ての調整を終えてロケット打ち上げる瞬間っていうのはとてもワクワクしますよ。
なんだかわからない大きい物がドドドドドドドドっと轟音を立てながら上に上がってくっていうのは、不思議なもので何回見ても感動します。

どのようなチームメンバーでロケット開発をしているのでしょうか。

今いるメンバーはほとんどが技術の人間ですが、経歴は全員バラバラですね。
ロケットエンジンの専門、電子部品の専門、現場で加工する専門、いろんな専門がいます。

ロケットやってる会社って日本にはほとんどないし、ベンチャーでやってるとこなんて本当にない。
だから大手の会社で勤めていたけれど、やっぱりロケットとか宇宙開発をやりたくて転職してくる技術者や、大学中退して飛び込んでくる若い子もいます。

本当に各々バラバラ、思いもバラバラではありますけれども、新しいロケットを作るっていう一つの目的のためにみんな集中してきてくれています。

ロケットっていうのはとにかくいろんな要素をうまく組み合わせなきゃいけないので、アクの強い個性を持った専門がうまく一つにまとまる必要があります。
うちのチームは「新しいロケット作るんだ!」っていうビジョンのもとに、いろんな専門の人が集まってるっていう、そういうチームですね。

今後の夢について教えてください。

夢はいっぱいありますけど、今作ってるロケットがきちんと打ち上がって、これで終わりじゃなく定期便として次々に打ち上がっていく。
ロケットが打ち上っても当たり前のように「また打ち上がったね」と、「次どんどん行くぞ」と、自分の会社がそうなるというのがまず当面の目標ですね。

あとは小さい頃見た科学雑誌とかって、宇宙基地があって、人類が宇宙にたどり着いていて、宇宙旅行もあってっていう、そんなイメージがあったはずなのに、今は現実そうではないんじゃないですか。

高尚な話ではありますけど、そこを「宇宙開発のあるべき未来」にたどり着けるようにしたいというのが思いとしてありますね。

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  • AIR Ultem/AU2040-M

小さい頃からメガネは使ってて、コンタクトにした時期もありましたけど、夜遅くまでやったりしてるとコンタクトだと辛いのでずっとメガネを使ってますね。
私の場合かなり度が強いってので、レンズ自体重くなってしまうんで軽いメガネがいいなっていうところで、このフレームを選びました。
掛け心地いいですね。なんかもう全然違和感なさすぎて、めちゃくちゃいいです(笑)

品番
AU2040-M
価格
¥11,980 + 税
カラー
C1 ブラック
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