OWNDAYS MEETS vol. 19 藤原克昭Kawasakiレーシングチームコーチ

OWNDAYS MEETS 第19回目のゲストは、Kawasakiレーシングチームのコーチを務める元バイクレーサーの藤原克昭さん。バイクレーサーとして数々の戦歴を残し、現在はコーチとして若手の育成を担うに至った、今までの道程やこれからについてお話を伺いました。

藤原克昭

藤原克昭Fujiwara Katsuaki

Kawasakiレーシングチームコーチ

1975年3月27日生まれ。山口県下関出身。川崎重工業株式会社 KHI所属。FIM アジアロードレース選手権Kawasaki Asia Team統括 兼 国内Kawasaki Team GREENコーチ。 父親の影響により8歳からポケバイに乗り始める。1991年に全日本選手権デビューを果たし、バイクレーサーとして本格的に始動。1998年以降世界選手権に出場し、13年間に渡り世界を舞台に活躍。その後、2011年に舞台をアジアに移し、世界での経験を元に各レースで好成績を収める。
2014年に現役を引退し、現在はKawasakiレーシングチームのコーチとして活躍している。ポケバイ通算91戦88勝。ミニバイク通算201戦191勝。

- 主な戦績 -
1992年 鈴鹿4時間耐久ロードレース 優勝
1994年 全日本ロードレース選手権GP250 ランキング3位
1995年 全日本ロードレース選手権スーパーバイク ランキング3位
1995年 鈴鹿8時間耐久ロードレース3位
1997年 全日本ロードレース選手権スーパーバイク ランキング2位
2002年 スーパースポーツ世界選手権 ランキング2位
2005年 スーパースポーツ世界選手権 ランキング3位
2005年 鈴鹿8時間耐久ロードレース2位
2011年 アジアロードレース選手権スーパースポーツ600cc チャンピオン
2012年 アジアロードレース選手権スーパースポーツ600cc ランキング2位
2013年 アジアロードレース選手権スーパースポーツ600cc ランキング2位

バイクに乗り始めたきっかけは何だったんですか?

最初はバイクに全く興味はなかったんですよ。8歳の時に家の近くにポケバイサーキットができて、バイクが好きだった父親に連れて行かれたんですけど、最初は嫌でしたね。
周りはみんなレーシングスーツ着てたり、自分のバイクだったりする中、ジーパンとトレーナーで「無理矢理乗らされた」って印象しかなかったです(笑)
それからはもう、学校が終わっては母親が迎えに来て、ナイターまで練習してっていう、小さい頃からそんな日々を過ごしていましたね。
でも初めはあんまり楽しくなかったものが、練習していくうちに速くなって、どんどん夢中になっていって。気付いた頃にはプロになるところまで来てしまいましたね。

一番印象に残っている現役時代のエピソードを教えてください。

一番印象に残ってるのは、2005年カタールで行われた世界選手権の開幕戦ですね。
そしたらその翌日、携帯の操作が出来なくなるくらいメールが止まらなくなっちゃって。一体なんだと思ったら、全部ブログへのコメント通知メールだったんですよ。
その時のバイクが、エンジンの回転数が表示されないタイプのメーターパネルだったんですよ。でもそのバイクでスタートの練習したことなかったんです。
普通スタートの時って、メーターで回転数合わせながらクラッチ繋ぐんですけど、その回転数が分からなくて「こんなもんだろう」と勘でスタートしたらエンストしちゃって最後尾。
でもそっからずーっと追い上げて、ラスト3周切ったくらいでトップに上がったんですね。しかもそのあと後続の選手を7秒引き離して優勝したんですよ。
いろんなレースがその後もありましたけど、当時激戦のレースでそんな記録を残せた事が今でも心に残っていますね。

2014年に引退を決意した背景にはどんなストーリがあるんですか?

なかなかこのエピソード話すことはないんですけどね(笑)
ちょうど4年前の鈴鹿ラウンドで優勝して、来季の契約を交わしに川崎重工の本社に行ったんですよ。
その時に重役の方々が並ばれていて「ちょっといつもと雰囲気違うな」と思っていたら「Kawasakiレーシングチームのコーチになってくれないか」と。
「ずっとトップでありたい」っていう気持ちもありましたけど、トップのまま現役を降りるのも「藤原克昭」というレーサーの生き様としてアリなんじゃないかなと思ったんですよ。
落ちぶれて監督になるよりも「速い藤原克昭」のままのイメージを残したかったんですね。
レーサーとしても評価をしてもらっていましたけど、コーチというチームのまとめ役に抜擢してもらえたっていうのが何よりも引退を決意した理由でもありますね。

藤原さんだからこそできる事とは何でしょうか?

現役を降りてすぐにコーチになった事と、この10年バイクの開発担当をしてきた分バイクの良し悪しや、セットアップのデータを全部持っているというのが大きな強みですね。
サーキットが変わっても選手がどういう症状を訴えてきても、数字を見るだけで今バイクがどういう状態にあるのかすぐわかるんですよ。
今のレースで使用してるバイクも僕が開発して自分で乗ってきたバイクなので、選手が何を言ってきてもよくわかるし、全部僕が現役の時に培ってきたノウハウでカバーできるんですよ。
これは開発をずっとやってきて、現役降りてすぐコーチになった僕だからできる事だと思いますね。

これからの目標や目指す先を教えてください。

コーチという立場になって選手にいろいろ教えてますけど、やっぱりKawasakiの若手選手とともに世界タイトルを獲りたいなと。
現役時代に13年世界選手権に出場してきましたけど、世界タイトルだけは持ってないんですよ。
アジア選手権では自身でもタイトル獲りましたし、コーチとしてもタイトル獲りました。なので今度は若手選手を連れて世界に羽ばたいてみたいなと、そんな思いがありますね。

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